不思議な石、歴史ある石いっぱい お試し巡礼ツアー

堂田遺跡に残る建物の基礎石について説明する山田さん

 宮城県白石市内の石にまつわる名所を周遊する「石の巡礼ツアー」の実施を目指し、町おこしグループが動きだした。ついつい素通りしてしまう武骨な石や石碑も、立ち止まって見れば歴史や不思議が見えてくる。

 8月21日に集合したのは地元の有志15人。市内でイベントを開催するグループ「百白プロジェクト」のメンバーで、視察研修の名目でお試しツアーを実施した。

 メンバーたちは福岡八宮地区にある平安時代の堂田(どうでん)遺跡に残る石を見学。「こんな場所があるのは知らなかった」と驚きの声を上げ、十二単(ひとえ)を着た女官に見えなくもないとされる深谷地区の畑にある女房石では「パワーもらえるかも」と面白がった。

 最後に訪れたのは鷹巣石神地区の重さ2トンほどの大岩。「いぼ神さま」と祭られ、鳥居には「石神社」と書いてある。遠く県外からも皮膚病に悩む人が訪れるといい、管理する佐藤松造さん(82)は「あざやいぼだけでなく、デベソが3カ月で引っ込んだという話もある。ありがたい神様なんだ」と説明した。

 メンバーの会社役員村上博美さん(63)は「楽しかった。何億年もの歴史を持つ石を見て、人間の小ささを感じもした」と振り返った。グループは今後、まち歩きガイドツアーとして展開を検討する。

 ツアーのプランを練ったのは、5月に白石の石にまつわる話を一冊の本にまとめた山田政博さん(68)。以前は採石場を経営しており、2009年に角田市から白石に移り住んだ。地域のことをもっと知りたくて、石を切り口に各地を回った。「疲弊していく白石のまちを見て、石の話題で盛り上がれればと思って本を出した。ツアーを通じ石好きが増えてくれたらうれしい」と語る。

 山田さんの著書は「白石・おもしろ石」(石文社)、定価1300円。市内の寿丸屋敷や産直施設「おもしろいし市場」で販売している。

「いぼ神さま」の前で佐藤さん(鳥居の左側)の説明に聞き入る「百白プロジェクト」のメンバー
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