リンゴ農家での職員のバイト認める 弘前市、人手不足解消へ

収穫期が近づく弘前市のリンゴ畑。多くの生産者が人手不足に悩まされている

 青森県弘前市は10月、リンゴ農家の人手不足解消に向け、市職員が収穫や摘果などのアルバイトをすることを認める。同市は全国一のリンゴ生産量を誇るが、高齢化などで労働力不足が深刻化。市がモデルケースを示し、民間事業所での同様の取り組みを促す。

 地方公務員法は公務員の副業を原則禁止する。市によると、リンゴ栽培に限定して公務員の副業を可能とする取り組みは全国で初めてという。

 リンゴ農家の求人情報を市職員専用の電子掲示板に掲載。職員が希望する農家に応募する。週8時間以内、1カ月30時間以内といった条件がある。農業関連の補助金支出などに関わる職員らは対象外となる。10日時点で36件の求人に対し、10人の職員が応募しているという。

 繁忙期などに必要な補助労働力に関して市が行った調査では、8割近い農家が不足に懸念を示している。市は障害者就労支援事業所の利用者に栽培技術を学んでもらう「農福連携」による人手確保策なども進めている。

 市りんご課の渋谷明伸課長は「労働力不足で生産が減ると、加工や輸送の事業者も影響を受ける。民間にも副業が波及すれば、リンゴ農家の減少を食い止められる」と話した。

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