4病院再編「仙台以外」への立地にじませる 宮城知事、選挙争点化の考え

宮城県庁

 宮城県立がんセンター(名取市)と仙台赤十字病院(仙台市太白区)、東北労災病院(青葉区)と県立精神医療センター(名取市)の組み合わせで二つの拠点病院を整備する県の新方針を巡り、村井嘉浩知事は13日の定例記者会見で、2拠点病院を仙台市外に移転するのが望ましいとの意向をにじませた。任期満了(11月20日)に伴う知事選では「私の考え方をはっきり訴えたい」と述べ、争点化したい考えも明らかにした。

「言質を取った」

 知事は仙台医療圏の南部、北部とする2拠点病院の立地について「現地存続の可能性もあり、現時点では白紙」と指摘。仙台市内では今後、急性期病床が過剰となり、慢性期病床が不足する見通しを踏まえ、「県全体の地域医療を考えると、(仙台から)少し離すこともあっていいのではないか」と言及した。

 誘致に名乗りを上げる富谷、名取両市には新方針の表明前、「出した条件を履行してもらえると確認し、言質を取った」として、有力な候補地という認識を改めて示した。仙台市内での整備の可能性は「仙台市の出す条件による。何もしないでただ『残してくれ』ということであっても伝えてもらって、(その上で)自治体間で競争することになる」と述べた。

 仙台市内にある2病院の地元住民からは、突如発表された新方針に困惑の声が上がった。知事は「民間の企業誘致と同じように、相手が許す範囲内でしか情報は出せない。これより唐突でないやり方は思い浮かばない」と説明。「議論の節目ごとに県民には知らせていく」と理解を求めた。

 当初の構想はがんセンター、東北労災、仙台赤十字の3病院による連携・統合だった。知事は「一番大きい軸はがん医療。精神医療も含め、総合的に診療できる医療機関を県民のためにつくりたい」と強調した。

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