4病院再編、宮城県議会が手順を疑問視

宮城県議会庁舎

 仙台医療圏にある4病院を2拠点病院に再編する宮城県の新方針を巡り、14日の県議会9月定例会一般質問では、県政与野党会派の双方から事の進め方を疑問視する指摘が出た。仙台市内2病院の地元での根強い懸念や反対から、市と十分な協議を求める声も上がった。

 県は、県立がんセンター(名取市)と仙台赤十字病院(太白区)を統合して仙台医療圏南部に、東北労災病院(青葉区)と県立精神医療センター(名取市)を合築して北部にそれぞれ拠点病院を新設する方針。
 渡辺拓氏(自民党・県民会議)は再編の必要性を認めつつ、「筋として(県が4医療圏ごとに設置する)地域医療構想調整会議にまず諮るべきだった」と主張。「県美術館(の移転断念)も移転ありきで、専門家に諮問していなかったことが尾を引いた。ゼロベースで専門的見地から検討してほしい」と要請した。
 村井嘉浩知事は「まずは組み合わせを決め、スタートラインに着いたと県民に知らせた。順序に間違いはない」と反論。今後、調整会議でも議題とする考えを示した。
 小畑仁子氏(みやぎ県民の声)は、看護師として病院での勤務経験も踏まえ、移転する場合、職員の住環境や地域経済に大きな影響を及ぼすと指摘。「仙台市民への影響をどう考えているのか。市にお任せなのか」と迫った。
 村井知事は「(仙台市内で)急性期病床が余り、慢性期病床が足りなくなる中、公的役割を果たす病院をどう配置するか、県全体を俯瞰(ふかん)した判断が大事だ」と改めて強調。小畑氏は「地域は不安に思っている。できるだけ情報開示してほしい」と注文を付けた。

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