(66)ふんふんと小さき茸出てきたる/対中 いずみ(1956年~)
まど・みちお作詞の「きのこ」という歌は幼稚園のお遊戯の定番。幼い筆者も「拙者、恥ずかしうて歌いとうござらぬ」という顔を作りつつ「き き きのこ き き きのこ ノコノコノコノコ あるいたりしない」と…
関連リンク
- ・(65)をかしいから笑ふよ風の歩兵達/鈴木 六林男(1919~2004年)
- ・(64)彗星にふるさとのあり芋の露/大河原 真青(1950年~)
- ・(63)天の川わたるお多福豆一列/加藤 楸邨(1905~1993年)
- ・(62)一生の手紙の嵩(かさ)や秋つばめ/田中 裕明(1959~2004年)
- ・(61)コスモスは尋常一様には揺れぬ/我妻 民雄(1942年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。