河北抄(9/16):起源は紀元前3000年の古代エジプトにさ…

 起源は紀元前3000年の古代エジプトにさかのぼる。中国には同1500年ごろに「知識の園」と称した記録があるという。動物園の事だ。

 東京・上野への国内第1号開設の54年後となる1936年、仙台市にも市動物園がオープンした。所在地は現在の青葉区花壇。三居沢への移転を経て65年、市八木山動物公園(太白区)が開園した。

 その八木山動物公園が開園以来となる大規模改修に乗り出す。展示環境を一新して魅力向上を図るという。総事業費の見込みは96億円。2037年度までの完了を予定している。

 多様性に富んだ動物が未知の世界への憧れをかき立て、自然への畏敬の念を育む。施設の教育機能は高い。市動物園では戦争末期、猛獣が殺処分されている。空襲への備えだった。露と消えた動物たちが平和の尊さも教えてくれる。

 せっかくの施設だ。知識を提供するだけではもったいない。真の共生の意味を肌で学び、来園者に理想の未来を考えてもらう。現代の動物園には、そんな「知恵の園」の役割も期待されている。

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