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(68)おぶさつてすすきぶつぶつ芒(すすき)にいふ/森川 光郎(1926年~)

 金色や銀色に輝くすすき原も、伸びすぎたり風や雨に打たれたりして、倒れ重なり合う不格好なものが出てくる。そんなすすき同士がぶつぶつ、「邪魔だなあ」「重いなあ」とでも言い合っているようだ。童話的な言い回しが楽しく、擬人化もここまで来ると対象になり切っている。作者は自宅近くの遊水地に通い四季の表情を詠み…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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