桑田佳祐さん、思い出の地 宮城で全国ツアー始動

ライブで熱唱する桑田さん(撮影・岸田哲平)

 サザンオールスターズの桑田佳祐さん(65)が全国10カ所を巡るアリーナツアー「BIG MOUTH,NO GUTS!!」が18日、宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで始まった。東日本大震災から10年半の節目に復興への願いを込め、ヒット曲を熱唱した。

 約2時間半にわたり東京五輪・パラリンピックの応援曲「SMILE~晴れ渡る空のように~」などを披露。「一日も早い東北の復興を祈っています」と叫び、震災復興ソングとして作った「明日へのマーチ」を演奏した。

 震災時に遺体安置所となったアリーナは、食道がん治療から復帰した桑田さんが2011年9月、初の本格的なライブを行った会場。震災の記憶を風化させないとの思いで、今回のツアーのスタート地に選んだ。

 桑田さんはMCで10年前のコンサートに触れ「東北、宮城の皆さんが大変な状況の中、病気から復活させてもらったという思いがある。生涯忘れられないステージだった」と振り返り、「また再会することができて幸せです」と語った。

 新型コロナウイルスの感染対策で入場者を5000人に限定した。19日も同会場でライブがある。

鎮魂の花火、夜空を染める

 ライブ終了後には東日本大震災からの復興と犠牲者への冥福を祈り、会場のセキスイハイムスーパーアリーナ付近で花火が打ち上げられた。帰宅途中のファンが夜空を彩る大輪を眺め、余韻に浸った。19日にも打ち上げが予定されている。

 桑田さんは2012年3月、アリーナ近くに復興の願いを込めたソメイヨシノ3本を植樹。宮城県女川町の臨時災害放送局「女川さいがいFM」が閉局となった16年3月には、現地でライブをするなど被災地支援に取り組んできた。

 ライブには被災地のファンも駆け付けた。石巻、気仙沼両市の友人と来場した石巻市の会社員鈴木一彩さん(36)は「桑田さんが被災地のことを忘れないでいてくれることが、本当にありがたい」と感謝した。

ライブ終了後に打ち上げられた花火(撮影・三上こうへい)
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