「鬼滅の刃」話題のスポット巡ろう! 東北で見つけた炭治郎や無限列車

 大ヒット漫画「鬼滅の刃」が再びブームの兆しを見せている。昨年、国内の興行収入が歴代1位となった劇場版「無限列車編」が25日、地上波で初登場。年内には新作テレビアニメ「遊郭編」が始まる。鬼滅にまつわる東北6県のニュースをまとめて紹介する。(編集局コンテンツセンター・佐藤理史)

「無限城」でコスプレ体験 福島・会津若松

「無限城」にそっくりと話題になった大川荘の吹き抜け(大川荘提供)

 福島県会津若松市にある芦ノ牧温泉の旅館「大川荘」には昨年3月ごろから、鬼滅ファンが聖地巡礼している。鬼たちの首領、鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)の根城で、最終決戦の舞台となった「無限城」にそっくりだと、会員制交流サイト(SNS)で火がついた。

 階段や回廊が入り組んだ幻想的な吹き抜け空間のほか、中央の浮き舞台で行われている三味線の演奏も、無惨の側近、鳴女(なきめ)が琵琶を弾くシーンをほうふつとさせると話題になった。

 大川荘によると、新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館や客室制限を強いられる中、昨年秋ごろまでほぼ満室の状態が続いた。20~30代に客層が広がり、主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)や妹の禰豆子(ねずこ)のコスプレをした子どもらが写真撮影を楽しむ姿が見られたという。

鬼が苦手なフジの花めでる 秋田・大館

フジの花が咲き誇る「十ノ瀬 藤の郷」=2021年5月、秋田県大館市

 同じく鬼滅効果で客足が伸びたのは秋田県大館市の庭園「十ノ瀬(とのせ) 藤の郷」。約20アールにノダフジなど80本が並び、薄紫や白、ピンク色のフジの花が咲き誇る。漫画ではフジの花が鬼を寄せ付けない植物として描かれており、見頃を迎えた今年5月は多くのファンでにぎわった。

モデルのハチロク化粧直し 山形

「無限列車」と同タイプとされる8620形蒸気機関車=2021年4月、山形市

 山形市中心部の第二公園に展示保存されている蒸気機関車(SL)にも光が当たった。大正期に造られた8620形、通称「ハチロク」は劇場版の無限列車編で炭治郎や煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)が鬼と戦った無限列車のモデルとされる。訪れる人が増えたこともあり、今年4月、地元業者がボランティアで車体を塗り直した。

竈の書き順にアクセス集中 塩釜

「竈」の字の書き方を紹介する塩釜市のホームページ

 波及効果はウェブでも。昨年10月に劇場版が公開されると、正式市名の「竈」の字が炭治郎の名字と共通する宮城県塩釜市のホームページの閲覧が急増。総画21字の書き順をアニメーションで説明するページは20年以上前から公開していたが、思わぬ形でアクセスが集中した。

「鬼死骸村」「鬼首」 各地に故事伝わる

旧地名「鬼死骸」を地域おこしに生かしている岩手県一関市真柴地区

 ブームにあやかろうと、「鬼」を切り口にした地域おこしが各地で行われている。岩手県一関市の真柴地区には、明治時代まで「鬼死骸(おにしがい)村」があった。おどろおどろしい地名を観光に生かそうと、住民団体は昨年秋、案内板や旧路線バスの停留所を刷新した。

 9世紀に蝦夷討伐に入った坂上田村麻呂が、大武丸(おおたけまる)の亡きがらを埋めたとされるのが地名の由来。ちなみに、大武丸の首が飛んで落ちた地は宮城県大崎市の鬼首といわれている。

 青森県中南地域県民局は昨年11月、管内の弘前市と平川市の神社でまつられている鬼の像を紹介する「奥津軽の鬼コカード」を制作した。鬼コは鳥居に鎮座し地域を災いから守る存在。敵役となっている漫画とは様相が異なっている。

青森県が制作した「奥津軽の鬼コカード」
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