自民党内7派閥のうち、事実上6派閥が自主投票で臨む総裁選(29日投開票)は予想以上の激戦を繰り広げている。実質的に国の宰相を選ぶ手続きであり、安倍・菅政権の約9年を総括する選挙でもある。多くの国民に関心を持って見届けてもらいたい。
総裁選には河野太郎行政改革担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)が立候補した。
新型コロナウイルス禍を受け、19都道府県に緊急事態宣言が発令される中で火ぶたが切られた総裁選は、従来と異なる様相を呈する。特徴は、立候補者が積極的に各地へ出向いて遊説するのではなく、オンラインで党の支持団体と質疑応答したり討論会を開いたりしている点だ。
党が仕掛けたオープンタウンミーティング「国民の声に応える政策討論会」は23~26日、オンライン形式で開催。コロナ対策や外交・安全保障、国土強靱(きょうじん)化、憲法改正、少子化などのテーマを各日、変更して行う。1日最大100人の質問を受け付ける。
日本国籍を持っていれば子どもでも応募可とした。併せて党全般に関する意見や要望も募り、総裁候補に届けるという。党員・党友に限定せず、幅広い層を巻き込んだ試みは面白い。国民の声に耳を傾ける姿、情報発信力を巧みに顕示している。
党改革を旗印に中堅・若手約90人が集まり、発言力を増す「党風一新の会」の動きも珍しい。代表世話人で、細田派の福田達夫衆院議員は「最初に派閥一任を決めて出来レースにしてほしくない」と切望した。
突如とした安倍政権の退陣に伴い、5派閥が次々と菅義偉官房長官(当時)支持へと雪崩を打った1年前の反省からだろう。「密室政治」への反発でもある。
後半に入った選挙戦は、高市氏の支持動向に注目が集まっている。共同通信社の緊急世論調査(4、5日)で「次の首相に誰がふさわしいか」の設問に、高市氏は4・0%と振るわなかった。しかし、17日の告示を挟んだ報道各社の調査では急浮上し、2番手をうかがう勢いだ。
派閥の論理、締め付けを抑えた総裁選の成果と言えよう。女性初の首相誕生という期待もある。他方、高市氏支持をいち早く表明した安倍晋三前首相の威光も間違いなく存在する。
注意すべきは、冒頭に指摘したように安倍長期政権をどう評価するかも問われていることだ。96人を擁する最大派閥・細田派の実質オーナーでもある安倍氏の意向は無視できない-。安倍氏批判に直結する森友・加計学園問題への言及が影を潜めるようになったのはそのためだろう。
決選投票を見越してか、安倍氏への秋波すら透けて見える。忖度(そんたく)が働けば盛況な総裁選の価値が薄れかねない。
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