「ファンの心動かす試合を」 B2仙台、2日開幕戦 藤田監督が決意

「ファンの心を動かすバスケを目指す」と意気込む藤田新監督

 B2仙台は今季、藤田弘輝新監督(35)を迎えてB1昇格を目指す。10月2日の開幕戦(ゼビオアリーナ仙台)を前に、今季に懸ける思いや目指すバスケを聞いた。
(聞き手は剣持雄治)

 -守備に重点を置く。

 「琉球のアシスタントコーチを務めていたとき(監督の)佐々宜央さんの戦い方が素晴らしかった。日本代表スタッフとして2019年ワールドカップを戦い、当たりの強さを世界の基準にしたいと感じた」

 -東北カップでは運動量の多いバスケが際立っていた。

 「40分間動き続けるのは物理的に不可能。小まめな交代で、全員が試合に絡むことを目指す。1人がずっとベンチに座るとか、40分間だらだら出続けることはない」

 -期待する選手は。

 「1人挙げるなら渡辺翔太。年上の選手にがつがつ食らい付く遠慮のなさは教わってできることではない。一流になる要素がある。相手に負けたくないという気持ちがプレーやしぐさに表れている」

 -初めて監督を務めた福島を相手にシーズンが開幕する。

 「母方の祖父母が会津若松市出身で、東北には縁を感じている。仙台の街も気に入った。ファンの心を動かすことを60試合できれば結果は付いてくるだろう」

原動力は反骨心

 プロで3年、指導者になってから10年。反骨心を胸に秘め続けたバスケ人生だ。

 米国人の父、日本人の母との間に米国で生まれ、4歳で来日。埼玉県で育った。エネルギーを持て余していた少年の性格に合っていたのが小学2年で始めたバスケだ。

 中学からはハワイの学校に通い、夢中でボールを追う。「名門デューク大に進んでNBAでプレーする」。将来の自分の姿に思いを巡らした。高校の時は夏休みを利用して全米の選手が集まるキャンプに参加。大学の指導者の前で必死にアピールした。

 2008年、bjリーグ入りを機に日本に戻った。肩書は選手兼通訳。練習したくても休日には外国籍選手の買い物に付き合うなど「もどかしい思いをした」。選手としてのキャリアはわずか3年。思うような活躍はできなかったが「スター選手より、試合に出られない選手の気持ちを理解できる」。指導者として大事なことを学んできた。

 監督としてbj福島、B1三遠、同琉球と3チームで指揮を執ってきた。日本代表スタッフも経験し、さまざまな選手を見てきた。「何でバスケをしているのか。『何で』の部分が強い選手ほど強くなる」。期待する選手に168センチの渡辺の名前を挙げたのが印象的だ。

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