復興のライスワイン、ローマ教皇へ贈呈 震災・豪雨乗り越え開発

 宮城県名取市閖上の佐々木酒造店が4日、東日本大震災からの復興への願いを込めて開発したライスワイン「LUCE(ルーチェ)」を東京都内のバチカン市国(ローマ教皇庁)大使館に贈呈した。ルーチェは震災時の支援に対する感謝として、大使館を通じて教皇フランシスコにも届けられる。

ルーチェを披露する(右から)音羽さん、ボッカルディ氏、佐々木さん、難波さん

 5代目蔵元の佐々木洋専務(44)と、原料のブランド米コシヒカリ「いざ初陣」を販売する宮城県丸森町の地域商社「GM7」の音羽幸保社長(40)が、大使のレオ・ボッカルディ大司教にルーチェを手渡した。

 佐々木さんは津波で全壊した酒蔵が2019年10月に現地再建するまでの経緯を説明し、「ルーチェが地元の今までの物語を知ってもらうきっかけになればいい」と期待した。

 ルーチェはイタリア語で光を意味する。品名には、丸森町も甚大な被害を受けた19年の台風19号豪雨からの再起の誓いも込めた。音羽さんは「欧州への輸出を目指したい。大使を丸森や閖上に招きたい」と語った。

 ボッカルディ氏は「ローマやミラノの日本食レストランで提供したらいいと思う。2人は経済面だけでなく地元のコミュニティーを大切にしており、とても興味深い」と述べた。

 訪問は、名取市で支援活動をした語学学校カナディアン・アカデミー・セタガヤ(東京)の難波三津子校長が仲介した。難波さんは在バチカン日本大使館の岡田誠司大使と親交がある。

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