岸田首相、就任後初の東北被災地入り 岩手、宮城の復興状況視察

カキ養殖の課題などを聞く岸田首相(右)=大船渡市魚市場(代表撮影)

 岸田文雄首相は16日、東日本大震災で被災した宮城、岩手両県の5市町を訪問し、復興状況を視察した。岸田首相は、現在展開している県内限定の旅行割引範囲を隣県に拡大する検討案を示した上で「東北の復興なくして日本の再生はない」と強調した。

 4日の首相就任後、東北の被災地入りは初めて。

 石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園では「祈りの場」で献花し、犠牲者を追悼。園内の「みやぎ東日本大震災津波伝承館」で斎藤正美市長らから市内の被災状況の説明を受けた。

 宮城県松島町では桜井公一町長、県内の宿泊事業者ら計6人と車座になり、復興需要の落ち込みや新型コロナウイルス下の観光の現状について意見交換。岸田首相は「裾野の広い観光は地域の活力。しっかりと環境整備する」と述べた。

 気仙沼市内湾地区の観光集客施設「迎(ムカエル)」では菅原茂市長から、かさ上げした復興まちづくりや、被災者の心のケアといった課題を説明された。

 宮城県に先立ち岩手県を訪問した岸田首相は、陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園で西銘恒三郎復興相と共に献花。東日本大震災津波伝承館では達増拓也知事と戸羽太市長から復興の現状や要望を聞いた。

 大船渡市魚市場では水産関係者5人と懇談。漁業者の育成や外国人労働者が働きやすい環境などについて意見を交わした。

 17日は福島県を訪問し、東京電力福島第1原発などを視察する。岸田首相は「(原発事故の)風評を防ぐために政府としても努力する」と述べた。

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