福島5区の野党共闘にきしみ 統一候補に共産新人、連合自主投票へ

 19日公示の衆院選(31日投開票)で、共産党新人が立つ福島5区の野党共闘を巡り、きしみが出ている。与党勢力対抗へ野党が一枚岩になることが必須だが、容易ではなさそうだ。

 17日、福島全5区の野党関係者が福島市内に集まり、共通の政策を確認した。立憲民主党県連幹部は「選挙の目玉は野党共闘」、共産県委員会幹部は「多様性を一つの力にして勝つというのが強み」と力を込めた。

 アピールとは裏腹に5区の枠組みは、内部で揺らいでいる。立民県連の最大支援団体、連合福島は「これまで反自民、非共産でやってきた。受け入れられない」との立場。共産新人が統一候補になったことへの反発として、5区を自主投票とした。連合福島は「5区問題で(立民と)わだかまりを残したくない」としながら内部でくすぶる不満を気に懸ける。

 5区からの出馬を断念し比例代表に回る立民新人は「共闘」の空気を読んだ苦渋の決断だったと明かす。「共闘や候補者調整の話が先行し、政策論争がなかったことに違和感がある」と疑問を呈する。

 共産関係者は「共産をかついで戦うケースは少なくとも県内ではない。他党や有権者からすれば驚きだろう。(立民や連合が本気でやってくれるのか)不安や懸念はあるが手探りでやっていくしかない」と話す。

 立民、共産、連合の動きを注視していた国民民主党の関係者は「立民は目の前の票欲しさに失うものが出てくるかもしれない」と指摘した。

 投開票まで約2週間。反自民で結集できるかは不透明だ。

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