「おかえりモネ」気仙沼編に地元沸く 震災からの歩みに重なる

 NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」が最終盤の気仙沼編に入り、地元が沸いている。宮城県気仙沼市内の風景が映る機会が増え、東日本大震災からの歩みや現実にリンクする描写も多い。新型コロナウイルスの感染拡大で観光が冷え込む中、全国のファンを呼び込もうと関係者は意気込む。

モネが働く施設のモデルになったピアセブンの会員制交流スペース

来訪者の増加期待

 俳優清原果耶さん演じる永浦百音(モネ)は東京の気象情報会社で予報士の経験を積み、気仙沼営業所スタッフとして帰郷した。

 営業所が入る施設のモデルになったのが同市南町海岸の市まち・ひと・しごと交流プラザ(PIER7=ピアセブン)。海が見える雰囲気や、会員制交流スペースとなっている空間が再現され「きれいでおしゃれな所だよね」とモネも目を細めた。

 ピアセブンに相談窓口を置く市移住・定住支援センター「MINATO」センター長の加藤航也さん(32)は「職場がドラマに溶け込んだよう」と誇らしげ。「気軽に利用できる場所。モネの雰囲気を感じに来てほしい」と呼び掛ける。

 帰ってきたモネは、地元ラジオで気象情報を伝える仕事を始める。現実でも、ピアセブンのそばにコミュニティーFM「ラヂオ気仙沼」のスタジオがある。

 同局は震災直後にできた臨時災害FMが前身で、作中の設定も同じ。アナウンス部チーフ佐藤梨華さん(40)は「生活情報に助けられ、子どもの声に励まされたという当時のリスナーの声を思い出した。ドラマで地元ラジオがより身近な存在になれば」とほほ笑む。

 ドラマでは震災を経て葛藤しながら前に進む人々の心理が丁寧に描かれる。大島の旅館「明海荘」おかみ村上かよさん(56)は「モネを見て気仙沼に関心を持ってくれた人も多いはず。訪れた人に満足してもらえるよう、精いっぱいおもてなししたい」と話した。

 ドラマ終了後も見据え、市内観光業者は登場したスポットを巡る街歩きやバスツアーを企画している。

番組展を来年10月まで延長

 気仙沼市魚市場前の観光施設「海の市」2階ホールで開催中のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」番組展(NHKサービスセンター主催)は、ドラマ終了までとしていた開催期間を来年10月31日まで1年延長する。

 今年7月下旬に始まり、来場者は2カ月で2万人を突破。出演者のパネルなどが多数展示され、オープニング映像で使われたカラフルな布を飾る「モネなりきりフォトスポット」もある。10月下旬には会場を拡大し、ドラマの小道具など展示物を増やす予定。

 午前8時半~午後5時(来年7、8月は午後6時まで)。元日は休館。入場無料。

来年10月末まで延長が決まった番組展

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