登米のバイオマス発電 疑問や不安の声相次ぐ 市議会委聞き取り

登米市役所

 宮城県登米市東和町米谷に建設が計画されているバイオマス発電所を巡り、登米市議会教育民生常任委は19日、発電計画事業の関係者を招致し、事業計画の概要を聞き取り調査した。委員からは「計画を本当に実現できるのか」などの疑問や不安の声が相次いだ。

 事業主体の合同会社開発73号(東京)の谷川義史氏ら2人が出席。昨年12月、これまで事業主体だった都市開発研究所(同)から事業を引き継いだという。

 建設予定地の所有権移転や地上権設定などが直近2年間で5回繰り返されたため、事業者の本気度や健全性に関する質問が集中した。谷川氏は「施設完成後、20年間は当社が運営する」と明言した。

 当初、原料の食物かすの処理などに伴う排水を近くの川に放出する計画だったが、施設内で蒸発処理する方式に設計変更したという。谷川氏は「川への放出に住民から不安の声があり、無放流の方式にした」と説明した。しかし、少なくともこの方式を国内で採用している発電所はなく、委員から「技術的に運用できる確証はあるのか」「コストに見合うのか」などの声が上がった。

 武田節夫委員長は「事業を引き継いだためなのか、土地の選定理由や食物かすの調達先など、回答できない重要事項が多かった。現状では住民理解を得るのは難しいのでは」と話した。

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