<とびらを開く>リフ超学校 若者育て町を活性化

宮城県利府町の農地で鳥獣対策を学ぶ東京の大学生(左)

 「リフ超学校」は2013年4月設立のまちづくり団体で、宮城県中部にある利府町を中心に活動しています。若者らの成長と交流を目的に「学校」を名称に入れた団体のミッションは、町の活性化。若者、市民活動、芸術思想の三つが活気づくことが町と人を美しくすると考え、事業を展開しています。

 21年度は学生対象の「リフ超インターンシップ」を始めました。実習型で、1日完結。生き方や働き方、地域を考えたいという希望があれば選考なしで随時受け付け、町外からの参加も可能です。事前に1人ずつ相談説明会を開き、受け入れ先をマッチング。実施プログラムは地域の事業者に協力を依頼し、多様な仕事が用意されていることが特徴です。

 「従来の就職活動の在り方にとらわれず、自分らしい生き方、働き方を考える機会になる」と代表のささきしょうたさん。学生にも、協力する事業者にとっても、メリットをもたらしていると実感しています。

 これまで大学生が、リフ超学校とともに地域活性化につながる公益的な企画を立案したり、地元の高校生が梨農家の下で農業実習などを体験しました。この夏は、同町を中心に鳥獣対策で農産物を守る仕事を行う「かさなりデザイン合同会社」に東京の大学生が参加。鳥獣対策アドバイザーでもある代表の鈴木淳さんと、イノシシなど野生動物の痕跡を農地で追い、農家からヒアリングし被害実態の調査をしました。

 実習後、参加者から「地域に根差した仕事に従事している方々を知ることができた」との感想が聞かれました。大学などの就職求人情報では得ることができない実体験に満足したようです。

 若者の流出が利府町でも課題の一つになっています。ささきさんは「住む、学ぶ、働く、遊ぶ、そして集う場が備われば、解決の手だてとなるのではないか」と話し、教育をベースとした住民主導のまちづくりに将来の可能性を見いだしています。
(シニアライター 葛西淳子)

◎参考情報
リフ超学校
事務所所在地 宮城県利府町中央1の2の6の101
代表 ささきしょうた
連絡先 080(5228)3833。電子メールアドレスはrifuchogakko@gmail.com
ホームページ https://rifucho.com/

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら
志民の輪

私たちの周りでは、たくさんの市民団体・NPOが地域課題の解決などを目指して活動しています。「認定NPO法人杜の伝言板ゆるる」と「NPO法人せんだい・みやぎNPOセンター」が交代で担当し、さまざまな団体の活動や地域課題について伝えていきます。

企画特集

先頭に戻る