河北抄(11/2):宮城県ゆかりの作品であることを抜きにして…

 宮城県ゆかりの作品であることを抜きにしても、見応えのあるドラマだったのではないか。

 NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』が先月29日で終わった。東日本大震災を体験した主人公・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。経験を積んで故郷の島に戻り、人々の役に立ちたいと奮闘する姿を描いた。

 「朝ドラ」としては暗い、話が重たいといった声もあった。でも、物語の根底にあるのは、心の痛みや葛藤を抱えていても、人生には救いがあり、やり直せるということ。数々の名ぜりふに胸を打たれ、背中を押された人もいるだろう。

 主演の清原果耶さんをはじめとする出演者の演技はもちろん、登場人物の繊細な心情を表現した安達奈緒子さんの脚本が出色だった。気仙沼の亀島(大島)や登米の魅力も十分に伝わってきた。

 きのう、約5カ月半続いた習慣でテレビのチャンネルを合わせたら、当たり前のことだが新番組を放送していた。『おかえりモネ』のない朝に一抹の寂しさを覚えたのは小欄だけではないはずだ。

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