河北抄(10/29):程よく脂が乗り、やわらかい。川魚にありが…

 程よく脂が乗り、やわらかい。川魚にありがちな臭みはない。宮城県大和町発祥とされる「伊達いわな」の刺し身を今月、町内の飲食店で初めて口にした。

 この店は、1人前7切れで660円。先月までと比べ、2割ほど安い。町が今月から、養魚場に卸値の一部を補助する事業を実施し、今なら町内12の取扱店で、手頃な値段で味わえる。

 首都圏では、倍近い値が付く。東京・神田にある宮城の郷土料理店「竹仙」は昨年まで、刺し身1人前を1320円で提供していた。「値段は高いが、もっと出してほしいというお客が多かった」と店長の瀬古英三郎さん(42)は話す。

 養殖に要する期間は約3年。養魚場関係者は「必ず大きくなるとは限らない。普通のイワナと比べて難しい」と言う。800グラム以上に育ち、「伊達いわな」として出荷できるのは全体の2、3割。希少性を知ると、ますます味わい深い。

 「一流のブランド魚なのに、認知度が低い」。大和町の飲食店で、こんな嘆きも聞いた。町の補助事業は来年3月まで。この機会にぜひ、ご賞味を。

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