河北抄(11/6):東北大自然史標本館(仙台市青葉区)に、東…

 東北大自然史標本館(仙台市青葉区)に、東北で出土した大型脊椎動物の化石のパネル展示ができた。フタバスズキリュウ(いわき市)やウタツギョリュウ(宮城県南三陸町)などとともに、幻とされたイナイリュウの記述が加わった。

 イナイリュウは1939年、登米市津山町の稲井層群という地層で発見された海生爬(は)虫(ちゅう)類。体長1・3メートル(推定)、化石は長さ90センチ、幅30センチの胴体部分のみで小学校教員鈴木喜三郎氏が見つけた。

 東北大の学者が鑑定。恐竜の時代(中生代)を解き明かす「日本最古の大型爬虫類」と注目されたものの、その後化石が消失し古生物図鑑からも削除された。

 「いない」ことにされたイナイリュウの復権を求めてきたのが、発見者の孫で石巻市の鈴木孝也さん(72)。資料を調べて東北大に調査を働き掛けたところ、戦時中に化石を山形に疎開させた可能性があることが判明し、48年に書かれた論文は現在も有効との見解を示して今回の展示となった。鈴木さんは「祖父の業績が認められた。イナイリュウの価値を後世に伝える第一歩」と喜ぶ。

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