英医学誌掲載の論文に宮城大生参画 若者の副反応調査で中核担う

 宮城大看護学群4年の先崎桃乃さん(21)が調査の中核を担った新型コロナウイルスワクチンの副反応に関する論文が10月、国内の医学系の英文雑誌に掲載された。卒業研究の一環で参画した先崎さんは「研究の成果が形になり、うれしい」と喜ぶ。

アンケートのデータを見る先崎さん(左)と風間教授

 新型コロナワクチンは体内にウイルスを中和する抗体を作り、感染や重症化を防ぐ。一方で免疫細胞のリンパ球の活動を高め、発熱や頭痛、倦怠(けんたい)感などの副反応が起きやすくなる。

 論文では、宮城大で先崎さんを指導する風間逸郎教授(病態生理学)が、ワクチン接種後に副反応の訴えが多い若者の症状と、副反応対策として服用した薬の効果を検証。抗炎症作用がないアセトアミノフェンに比べ、ロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を服用した人は発熱と頭痛の平均期間が短いことを示した。

卒業後は自治体の保健師に

 先崎さんは風間教授から調査の協力依頼を受け、2回目接種を終えた県内の18~22歳の男女約230人に対するアンケート用紙の配布と回収、データの集計を担当。論文の完成に大きく貢献した。現在はデータを基に卒業論文にまとめる作業に取り組んでいる。

 卒業後、自治体の保健師になる先崎さんは「副反応を知る機会になった」と研究への参画に感謝。風間教授は「データを使う経験は保健師の仕事に役立つ」と励ます。

 論文で示した結果について、風間教授はNSAIDsの成分がリンパ球の活動を弱めたため、副反応が抑えられた可能性があると説明する。

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