だいだい色のすだれ連なる 干し柿作り開始、宮城・丸森

干し場に柿をつるす佐藤さん。収穫量は大幅に減ったが、出荷に向けた作業に余念はない

 宮城県丸森町の耕野地区で、特産の干し柿作りが始まっている。今年は春の冷え込みで新芽が枯れる凍霜害(とうそうがい)に加え、果実に斑点ができる炭疽(たんそ)病が拡大。農家は軒並み収穫量を落としたが、貴重な実りを消費者に届けようと皮むきやつり下げの作業にいそしんでいる。

 「今年は実が大きく、甘みは強そうだ」

 柿農家佐藤静男さん(64)は「いつも買ってくれるお客さんに今年も喜んでもらえる干し柿にしなくては」と力を込める。出荷のピークは来年1月以降になる見通し。

 ただ、佐藤さんの柿は炭疽病が直撃。夏の長雨で炭疽病予防の消毒が進まなかったという。干し場に鮮やかなだいだい色の果実がすだれのように連なるが、今年の量は平年の4割ほど。佐藤さんは「春先には地区全体で収穫量は半分くらいになるだろうと言われていたが、さらに減るとは」と表情を曇らせる。

 大半の柿に凍霜害があり、春の時点で収穫の見込みがゼロになった農家も。凍霜害と炭疽病で収穫量が平年の1割程度となった弘法柿組合の八島哲郎組合長(59)は「天候の異常や病気の不安は来年以降も続く。柿農家全体で対策の手だてを共有する必要があるのではないか」と訴える。

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る