青森のコメ新品種「はれわたり」と命名 空からの恵みイメージ

 青森県は29日、県産水稲の新品種「青系196号」の名称を「はれわたり」に決めたと発表した。県庁で記者会見した三村申吾知事は「米価が大幅に下落し、コメ作りの先行きに不安を抱く生産者の気持ちを明るくさせる存在にしたい」と述べた。2023年の市場デビューを目指す。

自ら揮毫(きごう)して「はれわたり」の名称を発表した三村知事

 県によると、名称を考案したのは県外在住者。「青森の晴れ渡る空から恵みを受けたすがすがしく輝くコメ」をイメージしたという。

 県や市町村、農協などでつくる県産米需要拡大推進本部(青森米本部)が6月、名称公募を開始。全国から寄せられた1万205件から、青森米本部の選考委員会が候補を6案に絞り込み、県がはれわたりに最終決定した。

 新品種は県産主力品種「まっしぐら」のほか、「コシヒカリ」「あきたこまち」などの流れをくむ。09年に交配し、18年から県内で試験栽培している。新たな主力米に育てようと県は今年2月、認定品種に指定した。22年にプレデビュー、23年の本格販売を目指す。

 寒さ、いもち病に強く、倒伏や高温時の胴割れが起きにくいのが特徴で、県内の広い地域で栽培が可能とされる。日本穀物検定協会の食味官能試験で、甘味やうま味、粘りなどが優れているとの評価を受けた。

 高価格帯市場には県産ブランド銘柄「青天の霹靂(へきれき)」が流通しており、新品種はそれよりやや低い価格帯を想定。青天の霹靂を含む従来の県産米にはない食味を前面に打ち出し、すみ分けを図りたい考えだ。

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