待望の書店、白石に復活 「地域への恩返し」学習塾運営会社が出店

 白石市内に書店が復活する。今年2月の震度5強の地震で撤退した宮城県外の書店の跡地で、学習塾や書店の事業を展開する「東北進学ゼミナール」(白石市)が12月4日、「ブックTOWN白石店」を開業する。

 店は国道4号沿いの同市大平森合に立地し、売り場面積は約500平方メートル、取扱書籍数は約4万5000冊。児童書などの充実に力を入れ、文具も販売する。営業は午前10時~午後9時、年中無休の予定。

 東北進学ゼミナールは1985年設立で、学習塾のほか、約15年前から角田市で「ブックTOWN」を経営する。白石店は書店復活を願う地域の要望を受け、安倍智光社長(56)が約1カ月前に出店を決断した。棚などの備品を居抜きで譲り受け、働いていたスタッフを再雇用した。建物を所有する総合商社「丸山」(蔵王町)の協力も得て開業に至った。

 書店経営はネット書店や電子書籍の台頭もあって全国的に苦戦が続く。一方で同社の角田店は好調を維持しているといい、安倍社長は「書店は文化の発信地になり得る。白石での書店開業は多くの事業をやらせてもらっている地域への恩返し」と説明する。

 出店準備には出版取次大手「日本出版販売」(日販)の社員も駆け付けた。東北支店営業担当の古賀悟さん(56)は「白石のような地域では利用者のニーズに合わせた商品ぞろえが大事になる」と期待を込めた。

 将来的には資格取得や医療の専門書を増やしていく方針。店舗責任者の菊池いずみさん(44)は前の書店スタッフだった時の経験を振り返り「今度こそ地域の人にずっと来てもらえる店に、地域の憩いの場のような店にしたい」と力を込める。

開業に向けて準備が進むブックTOWN白石店=25日、白石市大平森合

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