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(132)冬蝶となりて遊びをもう少し/手塚 美佐(1934年~)

 芭蕉翁いわく「俳諧は老後の楽しみなり」。長い人生の艱難(かんなん)辛苦は老後に俳諧という大いなる遊びを行う準備ということか。冬蝶(ちょう)は死にゆく昆虫である。掲句は、その冬蝶の飛びざまを死までの「もう少し」の「遊び」だと見ている。俳人もまた、死ぬまで遊び心を持っていられたら…。そんな心持ちが、穏…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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