「米軍機飛行中止の要請徹底を」 青森知事、国に申し入れ

岸防衛相(左)に米軍への申し入れを求める三村知事(右)

 米軍三沢基地(三沢市)所属のF16戦闘機が青森県深浦町の住宅地近くに燃料タンクを投棄した問題で、三村申吾知事は3日、防衛省で岸信夫防衛相と会談した。飛行中止を要請していたF16の訓練再開について「住民感情を逆なでする」と批判し、政府が再発防止を米軍に強く働きかけるよう求めた。

 三村知事は、三沢基地所属の航空機によるトラブルがたびたび起きていると指摘。「地域の実情を無視したことが立て続けに発生している。米軍に対する県民感情は悪化の一途をたどっている」と述べた。情報提供の遅さにも苦言を呈し、「米軍からの情報収集と自治体への情報提供は、しっかり国に対応してもらう必要がある」と要望した。

 岸防衛相は「地域の理解を得るための説明をしないまま飛行を再開したのは残念だ」との考えを示し、「速やかな事故原因の究明、実効性のある再発防止策を申し入れる」と応じた。

 深浦町の吉田満町長も3日、東北防衛局の市川道夫局長と町役場で会い、「米軍の丁寧な説明がまだない。経緯が不透明な中での飛行再開にわだかまりを持っている」と政府要請の徹底を訴えた。

 市川局長は「米軍は点検と整備、緊急時の対処を訓練した上で再開したとの情報を得ているが、防衛省として納得したわけではない。米側に安全確認と再発防止を引き続き求める」と話した。

 三沢基地所属のF16は11月30日夕、エンジントラブルで青森空港(青森市)に緊急着陸する直前、燃料タンク2個を投棄。いずれも深浦町の住宅地に近い国道周辺、山林に落下した。基地周辺では2日午後、別のF16が訓練飛行を実施しているのが確認された。

青森空港に駐機しているF16戦闘機=3日午後1時45分ごろ、青森市
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