三沢基地騒音「早期の集団移転を」 浜三沢町内会、市に陳情

集団移転を市側に要望する種市会長(左)

 米軍三沢基地と航空自衛隊三沢基地の航空機が発着する三沢空港(青森県三沢市)の騒音問題を巡り、空港の東側に位置する浜三沢町内会は28日、一部区域住民の移転で分断を余儀なくされているとして、残る区域についても早期の集団移転実現を国に働き掛けるよう市に求めた。

 浜三沢地区では三沢川を挟んだ北側が、騒音基準を満たし、国の移転補償を受けられる第2種区域に指定され、2005年度までに31世帯が移転。第2種区域から外れた三沢川以南が取り残されたことで町内会が分断され、清掃や防犯、子供会といった活動に支障を来しているという。

 市役所を訪れた同町内会の種市嗣彦会長は「集落が二分された苦しみは、騒音の数値だけで言い表せない。地域コミュニティーが消滅する危機的状況にある」と述べ、長年の懸案となっている残る約100世帯の移転を求める陳情書を小檜山吉紀市長に手渡した。

 空自が17年度に配備を開始した最新鋭ステルス戦闘機F35Aに関しても「これまで以上に騒音が激しさを増し、住民の不安が高まっている」と訴えた。

 小檜山市長は「移転の根拠になっている第2種区域指定だけでなく、地域が分断された実情も考慮するよう国に粘り強く求めていく」と答えた。

 米軍と空自の航空機による騒音問題を巡っては、三沢対地射爆撃場で行われる訓練に伴う騒音も含め、これまで市内6地区552世帯が集団移転を終えた。飛行場に隣接する岡三沢地区の町内会も、F35Aの配備で騒音が深刻化しているとして移転を求めている。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る