コシジロウミツバメのひな、女川・足島で確認 震災で繁殖地大きく南下

足島で繁殖が確認されたコシジロウミツバメのひな(竹丸さん提供)

 ウミネコやウトウの繁殖地として国の天然記念物に指定されている宮城県女川町の無人島、足島で、日本野鳥の会県支部の有志がコシジロウミツバメのひなを確認した。これまで釜石市の三貫島だとされてきたコシジロウミツバメの国内の繁殖地の南限が、大きく変わることになる。

 有志4人が9月10~12日、島北部の山頂周辺の標高48~56メートルの地域を調査し、発見した。コシジロウミツバメは地面に直径約5センチ、深さ数十~100センチの穴を掘って巣を作る。4人は一帯に50カ所の穴を見つけ、ファイバースコープを挿入。同月11日、穴の一つでひな1羽を見つけた。

 県支部によると、繁殖地の南限とされてきた三貫島は東日本大震災で営巣地が被災。以降、足島への飛来数が急増していた。足島ではドブネズミによる捕食が懸念されてきたが、2016年に環境省が駆除事業を行い、卵やひなが被害を免れたことが繁殖確認につながったとみられる。

 有志の一人、県支部長の竹丸勝朗さん(83)=仙台市太白区=は「繁殖地は北海道などの北方に多く、宮城まで南下したことが確認されたのは貴重な記録だ」と話す。

 有志は00年以降、コシジロウミツバメの飛来を継続的に確認。卵やひなが見つからなければ繁殖と認められないため、調査を続けていた。

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