仙台名物牛タン焼きの専門店が、輸入価格の高騰に苦悩している。新型コロナウイルスの感染拡大で海外工場の稼働率が低下し、国内の巣ごもり需要の高まりもあって仕入れ値は前年同期の2、3倍に。各店は別メニューと組み合わせたり、分量を減らして価格を抑えたりと、仙台名物を守るために知恵を絞る。
仙台市内で3店舗を展開する「牛たん料理 閣」は青葉区一番町の電力ビル店を10月、海鮮丼がメインの「仙台ぜいたく丼 閣」に衣替え。客の要望に応え、11月中旬から牛タン焼きも扱うようになった。
基本の「梅」は、さいの目にしたマグロ、エビ、イクラなど12種類が入り1210円。名物「牛たんのタタキ」(1980円)は数量限定で提供している。
年内いっぱいの予定だったが、好評を受け来年2月まで続ける見通し。米沢潤治店長は「牛タン店の頃の売り上げにはまだ及ばないが、女性や若者の来店が増えた。客層の拡大につながればいい」と期待する。
15業者でつくる仙台牛たん振興会によると、輸入牛タン相場は5月に1キロ2000円台を突破、7月に3050円に達し、高止まりが続く。工場の稼働率低下に加え、巣ごもり需要による通信販売や量販店販売の増加、海外では特に中国の消費拡大が主な要因という。
昨年11月時点で、多くの店舗で使われている米国産は1475円、豪州産は1キロ1125円。ニュージーランド産は1050円だったが、今年は軒並み2700円に値上がりした。
「伊達の牛たん本舗」(仙台市)は10月中旬、本店を青葉区本町に移転オープンした。「芯たん定食」(2750円)といった定番に加え、すき焼きやしゃぶしゃぶで仙台牛を味わえるコースを新たに用意。ランチには牛タンと豚しょうが焼きやザンギなどを組み合わせたハーフセット(1110円~)を設けた。
レストラン事業部の亀田俊成部長は「牛タンの定食はランチで気軽に味わってもらえる価格ではなくなってきた。観光客が少ない中、地元のお客さんにも日常の食事になり得るメニューを提供したい」と話す。
利久(岩沼市)が展開する「牛たん炭焼利久」も10月から、牛たん定食の価格を昼は1595円から1793円に、和菓子と小鉢も付く夜は1782円から1980円に引き上げた。広報担当者は「今まで踏ん張って我慢してきたが…。これでようやく原価率50%に戻ったくらい」と明かす。
振興会事務局の小野博康さんは「新型コロナの感染状況が落ち着き、飲食店に利用客が戻りつつあることに加え、12月はお歳暮の最盛期で牛たんの需要が一気に増える。相場の高止まりは当面続くのではないか」とみている。
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