仙台雑煮の伝統つなぐ 万石浦の焼きはぜ 香ばしく

炉に並べられ、あめ色に焼き上がったハゼ

 宮城伝統の仙台雑煮のだしに使う焼きはぜ作りが石巻市で本格化している。沢田地区の漁師阿部喜一さん(79)の作業小屋は香ばしい匂いに包まれ、いろりには焼き目の付いたつややかなハゼが約100匹並ぶ。

 万石浦で水揚げした18~20センチのハゼのひれを丁寧に開き、竹串に刺して炭で焼く。1センチ単位の大きさ別に分けて桜の木を燃やした煙で一晩いぶし、稲わらで10匹ずつ連ねて出荷する。約1万匹の生産を見込む。

 阿部さんは焼きはぜを手掛ける数少ない漁師の一人。東日本大震災後は不漁傾向が続くが、今年は量も大きさもまずまずという。「最近は鶏だし雑煮の家庭も多いが、ハゼならではの上品な味わいを体験してみてほしい」と語る。

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