(150)米袋ひらいて吹雪みせてあげる/渋谷 道(1926年~)
何キロの米袋だろうか。2キロなんてかわいい代物ではなく、30キロの大きな袋を想像した。担いでいるのではなく、土間か何かに置いてあるのをさっと開いた。勝手口の外にはびゅうびゅうと吹雪。おお、寒いねえと…
関連リンク
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- ・(148)東京の翳を濃くして六花(むつのはな)/吉野 秀彦(1959年~)
- ・(147)さぼてんにやつと日当たる風邪のけふ/大塚 凱(1995年~)
- ・(146)雪催(もよ)ふ琴になる木となれぬ木と/神尾 久美子(1923~2014年)
- ・(145)油断せしところより滝凍てにけり/衣川 次郎(1946年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。