宮城県の養豚場で2例目となる豚熱(CSF)の感染が25日確認され、同県や関係先のある岩手、山形両県に波紋が広がっている。主な感染源の野生イノシシが各地で日常的に出没し、感染ルートの特定が難航する中、各県は感染拡大の防止に腐心。迅速な防疫措置に取り組みつつ、感染予防対策の徹底を改めて業界に呼び掛けた。
「県内1例目の養豚場と同様、セキュリティーが厳しかったが、感染を防げなかった。関係者の心中は察するに余りある」。宮城県幹部は動揺を隠せない。
県などによると、2例目となった丸森町の養豚場では、対象の約7000頭のうち26日午後5時現在で781頭の殺処分を終えた。山間部の養豚場は金網のフェンスで囲まれており、野生イノシシは侵入していないとみられるが、近くでは10月、豚熱に感染した野生イノシシが見つかった。
1例目の大河原町の養豚場付近でも11月と今月、野生イノシシの感染が判明した。村井嘉浩知事は25日の対策本部会議後、「大河原と丸森には距離があり、(1例目と2例目に)直接的な因果関係はないと思う」と指摘し、「野生鳥獣などがウイルスを媒介したのではないか」との見方を示した。
岩手県内では、丸森町の養豚場から盛岡市の養豚場1カ所に精液が搬入されていた。県は人工授精した繁殖用雌豚計129頭に感染の疑いがあると判断し、同県では初めて殺処分に踏み切った。
県内では7月以降、全135農場の約40万頭に豚熱ワクチンを接種しており、その後、生まれた子豚にも順次接種している。
県が25日夜に緊急招集した対策本部会議で、達増拓也知事は「迅速な防疫対策、正確な情報発信を行う」と強調。自身のツイッターでも「感染した豚の肉は市場に出回りませんし、人間には感染しません」と投稿し、県民の不安払拭(ふっしょく)に努めた。
山形県は26日、疑似患畜が確認された鶴岡市と庄内町の養豚場2カ所で計26頭を殺処分し、埋却や消毒といった防疫措置を完了した。対象は丸森町の養豚場から移入した繁殖豚6頭と、供給された精液を交配した豚20頭。県関係者は「今回は感染確認ではない」と比較的冷静に受け止めた。
1年前の昨年12月25日には、鶴岡市の養豚場で豚熱が発生し、飼育していた全1250頭を殺処分している。県は疑似患畜が出た養豚場2カ所の豚を経過観察するとともに、県内の養豚業者に衛生管理の徹底などの注意喚起を続ける。
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