東証再編、東北は19社が「プライム」 「スタンダード」は20社

 東京証券取引所が来年4月に実施する市場再編で、上場企業の移行先申請手続きが30日、期限を迎える。東北に本店を置く上場企業では、来年4月に経営統合予定の青森銀行、みちのく銀行を除く48社のうち、28日午後5時までに19社が最上位の「プライム」を選択した。「スタンダード」は1部上場企業7社を含む20社だった。

 東証は来年4月4日、現行の1部、2部、ジャスダック(スタンダード、グロース)、マザーズの市場を、グローバル企業向けのプライム、中堅企業を想定するスタンダード、新興企業向けの「グロース」に再編する。

 東北の上場企業の選択状況は表の通り。28日午後5時までに公表された日本取引所グループの適時開示資料を集計した。現時点で8社は公開していない。

 プライムを選択したのは全て1部上場企業で、2部とジャスダック、マザーズの企業はなかった。青森銀、みちのく銀が経営統合して来年4月1日発足する「プロクレアホールディングス(HD)」は1部に上場して、同4日にプライムへ移行する方針。

 スタンダードは1部の7社、2部の2社、ジャスダックの11社が選択。1部の企業は多くがプライムを選択する中、スタンダードを選ぶケースも少なくない。

 仙台銀行ときらやか銀行を傘下に持つじもとHD(仙台市)は「株主の多くは地元の顧客で、地方創生や活性化に期待している。プライムにかけるコストを地域の経営資源に向けた方がいいと考えた」と説明。福島銀行も、グローバル対応にかかるコストを地域経済の活性化に向ける方針だ。

 グロースはマザーズ上場のヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(鶴岡市)が選択した。

 一方、選択先の上場基準を満たしていない場合は「上場維持基準の適合に向けた計画書」を開示して経過措置の適用を受けられる。東北では7社あった。

 プライム選択の産業用高圧ガス製造の東邦アセチレン(多賀城市)は、流通時価総額が基準に達せず、2025年度までの達成に向けて取り組みを進める。

 期限までに申請がなかった場合、1部、2部、ジャスダック(スタンダード)はスタンダード、他はグロースを選択したと見なす。東証は来年1月11日に移行先を公表する予定。

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