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(158)会ひたしと思ふ人あり去年今年(こぞことし)/高浜 年尾(1900~1979年)

 季語の「去年今年」は、年が変わる大晦日の夜の感慨をいう。一年の終わりに会いたい人を思う。作者は長く闘病生活を余儀なくされた。自分から出掛けることが難しい分思いがつのる。一期一会という茶道の言葉は、人との一度の出会いを大切にせよとのこと。コロナ禍の今、人と会うことは家族でさえ簡単ではないと身に沁みる…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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