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(159)我に我かげのうれしきはつ日かな/足了庵(そくりょうあん) 禾月(かげつ)(1784?~1857年)

 読者の皆さまの昨年はどんな年であったろうか。楽しいことだけでなく、つらい別れがあった方もいらっしゃるだろう。この句、初日に暖かく包まれる自分だけでなく、後ろに伸びる自分の黒い影をうれしいと言っている。何もかもを超然として、ただ自分がここに生きていることを寿(ことほ)ぐ気持ちにさせるような、初日のパ…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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