ストレスによるぜんそく悪化、遺伝子変異が関与 東北医科薬科大チーム発表

 気管支ぜんそくの病態悪化の原因に、精神的ストレスの受容に影響する遺伝子の変異が関与していることを東北医科薬科大(仙台市)の研究チームが突き止め、日本アレルギー学会英文誌に発表した。

 精神的ストレスによるぜんそく悪化は、ストレスの情報を臓器や細胞へ伝達するタンパク質「ミューオピオイド受容体」の関与が分かっていたが、病態にどう作用するかは不明だった。

 研究チームは、岩手医大病院(盛岡市)に通う18歳以上の患者292人を対象に重症度と遺伝子の影響を解析。ミューオピオイド受容体の特定の遺伝子変異がある患者で、気道が詰まりやすくなる悪化を示していることが分かった。

 この遺伝子変異のあるぜんそくのモデルマウスで気道が詰まりやすくなる原因を調べると、気管支の周囲のリンパ節で、ぜんそくの症状を悪化させる細胞が増殖していた。

 大野勲医学部医学教育推進センター教授(病態生理学)は「日常生活のストレスと遺伝子の相互作用で病態を悪化させた可能性がある。効率的な悪化予防に役立つ成果だ」と話す。

 研究チームによると、国内のぜんそく患者のうち精神的ストレスを契機とした悪化は全体の10~15%を占める。

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