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(164)糟糠の妻を施設に福沸/小倉 英男(1928年~)

 「福沸(ふくわかし)」は元旦未明にくんだ若水を沸かすことで、今年最初の煮炊きを祝って言う。そのおめでたい、祝いの季題だが、切ない一句となっている。きっとお寂しいことだろう、でも、俳句をよすがに、季題を用いて「福沸」と言えば、何か前向きな気持ちもでて来よう。表面静かでいながら、後ろには大きな感情の波…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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