デスク日誌(1/12):サステナブル

 「サステナブル」(持続可能な)という言葉を本格的に耳にしたのは20年以上前、青森県の大畑町(現むつ市)で取材した時だった。当時はまだ耳慣れない言葉だったのを覚えている。

 市民グループがサステナブルコミュニティー指針「大畑原則」を発表し、循環型の地域づくりを目指し活動。公共事業にも生かされ、河川工事で自然の再生力を生かす工法の採用を働き掛けたり、海岸環境整備で消波ブロックを自然石に置き換えて磯を再現することを提案したりしていた。

 住民には「自然と寄り添わなければ暮らしの再生もない」との危機感があった。20年を経て「サステナブル」がこれだけ一般化したのは、世界にさまざまな危機感が広がったからだろう。あの活動の意義がようやく分かったように感じる。

 ワイド東北面で元日から8回、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の実現を目指す行動を紹介する「SDGs×東北 未来へ動く」を連載した。暮らしやビジネス、教育やスポーツの現場で多くの実践が広がっていた。サステナブルがもっと当たり前になり、再び耳慣れない言葉となる時代は来るだろうか。
(報道部次長 佐藤崇)

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