単身や2人世帯向けのコンパクトな分譲マンションの供給が、仙台市中心部で目立っている。30平方メートル台からある1LDKが大幅に増加。機能的な設備や豊富な収納スペースを売りに、女性を中心に引き合いが相次ぐ。好立地の新築物件が2000万円台から購入でき、利便性や資産価値の高さも人気の要因のようだ。(報道部・村上俊)
2021年8月に入居が始まったセントラル総合開発(東京)の「クレアホームズ フラン仙台五橋」は、全56戸を1、2LDKで構成。食洗機を備え、ゆったりした浴室や洗面室、収納の多さが特徴となっている。
購入者の8割近くが単身女性で、平均年齢は40代半ばという。販売担当者は「投資やセカンドハウスとしての購入が多いと見込んでいたが、自分で住む実需がほとんど。予想以上の問い合わせがあり、売れ行きは好調だ」と手応えを語る。
最も安い1998万円の1LDKの住戸の抽選は14倍で、異例の高倍率となった。当選した50代の女性は「コンパクトマンションのように、小さいけれどギュッと詰まった人生を送りたい」と喜んだ。
あなぶきホームライフ(東京)が21年1月に完成させた「グローリオ コンフォート青葉通一番町」は56戸のうち1、2LDKが8割近い42戸を占める。
1LDKに暮らす30代女性は「広い部屋は一人だと持て余す。車がなくても生活できる街中に住みたかった。月々家賃程度の負担で、自分の資産になる。家族が増えて手狭になったら、売ったり貸したりしやすい」と話す。
21年、市中心部で1LDKを含む分譲マンションは少なくとも8棟の供給があった。広告代理店DGコミュニケーションズ仙台支社によると、21年上期(1~6月)に仙台圏で供給された新築マンション444戸のうち、60平方メートル未満の1、2LDKが前年同期52戸から147戸に増加。特に1LDKは106戸で6倍増となった。
フージャースコーポレーション(東京)が女性を主なターゲットにした「デュオヴェール仙台上杉」は、1、2LDK計58戸が完売。タカラレーベン東北(仙台市)は20年から市内で単身者や2人暮らし向け「ネベル」シリーズの販売を始め、3棟を手掛けている。
20年国勢調査によると、市内の単身世帯の割合は45・0%で、2人世帯も含めると70・3%に上る。不動産調査会社シーカーズプランニング(同)の佐々木篤社長は「都心回帰や世帯人数の減少傾向でコンパクトマンションのニーズは高い。仙台の地価や建築コストが高止まりする中、狭い用地なら開発しやすい」と指摘する。
今後の見通しについては「新型コロナウイルス禍の巣ごもり生活が住まいを見直すきっかけになり、床面積40平方メートル以上に条件が緩和された住宅ローン減税と低金利が購入を後押ししている。中心部には建て替え時期のビルも多く、コンパクトマンションはまだ増える余地がある」とみる。
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