20年前、東北新幹線盛岡-八戸間の開業に先立ち、八戸を発着する列車の愛称をJR東日本が公募した。最終的には応募数が19位だった「はやて」に決まったが、「みちのく」「うみねこ」など上位を占めた東北や八戸を連想させる愛称の中に「いかさし」もあった▼およそ高速鉄道のイメージにふさわしくないが、市の魚でもあり、当時は全国有数の水揚げを誇っていた。八戸といえば「イカ」ということだったのだろうか▼水産都市の代名詞だった魚種の不漁に歯止めがかからない。2021年の水揚げは前年比4割減の7842トン。ピーク時の10分の1以下に落ち込んだ。水揚げの大半を占めるスルメイカの資源の減少は特に深刻だという▼もう一つの主力、サバも不振を極めた。資源量は豊富とされるが、海況の変化で魚群が八戸沖を素通りし、漁獲量は前年の半分に。脂肪分を測定し「日本一厳格なブランド魚」と関係者が胸を張る「前沖さば」もほとんど確保できなかった▼港全体の水揚げは5万トンを割って72年ぶりの低水準となった。漁獲量の低迷は流通・加工だけでなく、観光や飲食にも影を落とす。早急な回復に向けた妙案は見当たらない。新たな魚種の陸上養殖の可能性を探るなど、腰を据えて再建を目指すしか道はないのだろう。(2022・1・17)
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