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(176)息吸うて肺の内まで霜降りぬ/吉田 千嘉子(1952年~)

 きっと痛く苦しいに違いない。しかし、霜の空気で自分の肺が清められたかのような印象も持った。冷たい空気をなるべく少しだけ体に入れ、すっーとゆっくり吐き出す。繰り返すうちに、肺まで降った霜も解けてこよう。小野派一刀流の高野佐三郎は幼少期「朝日を毎朝飲むように」と祖父から言われ、日の出に向かって呼吸法を…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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