(179)教室に猫背ずらりと冬の昼/新谷 桜子(2004年~)
お日様を目いっぱい受けてノートをとる教室の生徒たち。暖房が効いている授業は、眠たくもなる。断じて授業がつまらないからではない…はず。「ずらり」と並ぶ対象が猫背であるという表現の落差が面白い。「教室」…
関連リンク
- ・(178)雪の海底紅花積り蟹(かに)となるや/金子 兜太(1919~2018年)
- ・(177)風花に真昼のしじま深まりぬ/三村 純也(1953年~)
- ・(176)息吸うて肺の内まで霜降りぬ/吉田 千嘉子(1952年~)
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- ・(174)片足を雪に沈めて道譲る/小林 輝子(1934年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。