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高品質路線で生き残った国産イナゴ、原発事故が道閉ざす 昆虫食に挑む(4)

 「大きな釜が二つあってね。イナゴを一度に300キロゆでられた。赤く色が変わるんだよ」

 宮城県北東部、涌谷町。今は人手に渡った屋内作業場を見渡し、沢田哲夫さん(90)が振り返る。

 かつてここで、秋季限定で10人ほど雇う自前のイナゴ加工場を営んだ。自家食用が中心だったイナゴの事業を広げた「昆虫食ビジネ…

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