(206)雪の中で目覚めたような祖母のまつ毛/すずめ園(生年不詳)
第5回「尾崎放哉賞」敢闘賞より。放哉の師、荻原井泉水は、自由律俳句が俳句たるゆえんを、まことをせめる俳句特有の「詩心」があるかどうかだと主張している。この句は「祖母」を雪から生まれ雪に帰ってゆく雪の…
関連リンク
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- ・(204)硝子重ねてゆけば二月の空の色/佐藤 弘子(1944年~)
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- ・(201)もう何かにしがみついたる春の蠅/対馬 康子(1953年~)