(208)落葉松(からまつ)の木の芽を雨后(うご)の月照らす/藤沢 周平(1927~1997年)
藤沢周平は、若き日に結核のため療養所に入り闘病生活を送った。そこで俳句に親しみ俳誌「海坂」に投句、この誌名が小説の「海坂藩」となる。さて落葉松の芽吹きは躍動感に満ちて美しい。しかし彼が詠んだのは、光…
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