知られざる「胚培養士」の仕事に密着 不妊治療、4月から保険適用本格化
4月から保険適用が本格化する不妊治療で、重要な役割を果たすのが「胚培養士」「エンブリオロジスト」です。胚(受精卵)の培養や保存を担う専門職で、全国約600の医療機関に3000人ほどいます。あまり知られていない職業ですが、妊娠率などは胚培養士の力量で変わるとも言われます。治療の最前線を取材しました。(編集局コンテンツセンター・佐藤理史)
「関心はかなり高まっている。35歳以下の若い夫婦を中心に、費用負担が軽減されることに大きな期待感があるようだ」
東北最大級の不妊治療専門病院「京野アートクリニック仙台」(仙台市青葉区、五十嵐秀樹院長)。体外受精をはじめとする生殖補助医療(ART)のオンラインセミナーを定期的に開催する。昨年12月、正式に保険適用の拡大が決まると参加者は以前の4、5倍に当たる200~300人に増えた。
生殖補助医療で生まれた子どもは2019年に6万人を突破し、この年に生まれた…
残り 1923文字
関連リンク
- ・不妊・不育症の患者支えよう 助産師会、ピアサポーター養成へ
- ・社説(8/17):不妊治療休暇/取得しやすい環境整備を
- ・社説(10/8):不妊治療の保険適用/令和時代の社会保障 構築を
- ・被災した新聞社、心臓部止まる 地方紙の連帯が危機救う
- ・東日本大震災伝える特設サイト公開 河北新報の記事収録、データ集や年表も
関連タグ
最新写真特集
-
「忠犬ハチ公」生誕100年 心の中生き続ける<アングル秋田>
-
仙台・話題のリノベホテル 東北に浸る旅空間<アングル宮城>
-
ベガルタ、最終節飾れず ホーム町田戦<ベガルタ写真特集>
-
青森・津軽の「鬼コ」 災いから地域守る<アングル青森>
-
ベガルタ、5試合ぶり黒星 終盤力尽きる 第41節アウェー長崎戦<ベガルタ写真特集>
-
石巻・金華山 鹿の角切り 伝統神事、島に歓声<アングル宮城>