遺族らシャボン玉に思い乗せ 「悲しみに終わりない」

 東日本大震災の津波で亡くなった宮城県女川町の七十七銀行女川支店元行員、田村健太さん=当時(25)=の両親と、親交のある事故遺族らが10日、町内で犠牲者を慰霊し、教訓伝承に向けて誓いを新たにした。

犠牲者への思いを込めてシャボン玉を飛ばす遺族ら

 町内に立つ行員の慰霊モニュメント前に健太さんの父孝行さん(61)、母弘美さん(59)ら遺族5人が集まった。追悼の思いを込め、空に向かってシャボン玉を飛ばした。

 田村さん夫妻と事故遺族らは1985年に日航ジャンボ機墜落事故が起きた群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に慰霊登山したり、シンポジウムを共催したりするなど交流を重ねている。

 2006年のシンドラー社エレベーター事故で長男大輔(ひろすけ)さん=当時(16)=を失った東京都の市川正子さん(69)は「どんなに時間がたっても悲しみに終わりはない。同じ思いを抱える震災遺族に力をもらっている」と語った。

 墜落事故遺族会の事務局長で東京都の美谷島邦子さん(75)は「出来事を忘れられてしまうのが一番つらい。若い人への伝え方を共に考えていきたい」と話した。

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