閉じる

(227)如月や一番星に薄荷の香/金子 敦(1959年~)

 薄荷(はっか)はミントの和名。ハッカ飴のハッカである。俳句になったのを見ると、漢字の字面の良さに驚かされる。春の頃は霞(かすみ)、月は朧(おぼろ)、動物たちはよく交(つる)む。そんな少しあでやかな春の宵に、きらりと一番星。そう、へスぺラス。星の出現が、スーッと空を清澄にする。まるで薄荷の香りが抜け…

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

ライブカメラ