(227)如月や一番星に薄荷の香/金子 敦(1959年~)
薄荷(はっか)はミントの和名。ハッカ飴のハッカである。俳句になったのを見ると、漢字の字面の良さに驚かされる。春の頃は霞(かすみ)、月は朧(おぼろ)、動物たちはよく交(つる)む。そんな少しあでやかな春…
関連リンク
- ・(225)春炬燵うしろすがたのみんな無垢/成井 惠子(1937年~)
- ・(224)しじみ食べる手つき好きだった/出雲 にっき(2001年~)
- ・(223)水草生(みくさお)ふ被曝史のまだ一頁(ページ)/大河原 真青(1950年~)
- ・(222)春光の野に飛ばさるる紙は鳥/中西 夕紀(1953年~)
- ・(221)今もまだ人が好きかい春の月/菅原 わかば(2002年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。