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(229)蝌蚪(かと)乱れ一大交響曲おこる/野見山 朱鳥(1917~1970年)

 蝌蚪は、おたまじゃくしのこと。春の池で卵から孵化(ふか)して尾が生え、たくさんの小さな命が乱れ泳ぐ。その様子をじっと見ていた作者は「一大交響曲」だと聴覚でとらえた。そういえば音符はおたまじゃくしともいう。蝌蚪たちが泳ぐ様から音楽が聞こえてくるとは面白い。私ならと考えてみたが、まずビバルディの「四季…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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