(231)長生きの朧(おぼろ)のなかの眼玉(めだま)かな/金子 兜太(1919~2018年)
春の夜、空気中の水蒸気に万物の姿がかすんでいくこと、これが朧です。月明かりに物がぼんやりと見えたり、肌にちりちりと当たって弾(はじ)ける水の粒が分かったりします。長生きした方の目玉なので、お年による…
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