(231)長生きの朧(おぼろ)のなかの眼玉(めだま)かな/金子 兜太(1919~2018年)
春の夜、空気中の水蒸気に万物の姿がかすんでいくこと、これが朧です。月明かりに物がぼんやりと見えたり、肌にちりちりと当たって弾(はじ)ける水の粒が分かったりします。長生きした方の目玉なので、お年による…
関連リンク
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- ・(227)如月や一番星に薄荷の香/金子 敦(1959年~)
- ・(225)春炬燵うしろすがたのみんな無垢/成井 惠子(1937年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。